ウィリアム・ベヴァリッジ研究家 岡山 柏野健三公式サイト

柏野健三の研究理念

柏野健三の研究理念

Excelsior(より高く)

  • 私の研究理念は、人間の精神状態をより高く維持するためにはどのような社会的条件が整備されなければならないかを究めることにある。

研究者として欠くべからざる気品の養成

  • 同じ社会環境で生活していても、例えば、同じ大学において、教授等(准教授・講師・助教・助手)の品位には大きな落差が見受けられる。気品に満ちたエレガントな教授等もいれば、言動がきわめてヤクザ的で品位に欠ける教授等もいる。
  • 策略を本分とし、若きエレガントな助手を傷めつけ、悦に入り、心の安定を図る教授等もいる。又、才能ある若きエレガントな助手の成長を恐れ、昇格への道を断つことに全力を傾ける教授等もいる。
  • これらの違いはどこから生まれてくるのであろうか。一口にいえば、品性なき人々と、共に生活してきた体験が品位なき行動に走らせるのであろう。私の経験では、教授だからといって気品に満ちている人々は極めて少ない。気品なき教授は、立ち居振る舞いが凛として、優雅で教養ある美しい助手が目の前に現れれば、たちまち嫉妬と憎悪の対象として助手たちを責め苛むのは間違いないであろう。
  • かつて私は、このような例をしばしば目にしたことがある。悲惨以外の何物でもない。特に、大学の教員選抜は、業績に左右され、エレガンス抜きで行われることから、このような事例はしばしば見受けられる。
  • 私の研究姿勢は、人間としての品性の確立から始まる。この品性の確立は決して簡単ではない。気品のない研究者の生み出す研究には芳香がなく、オーラがない。ではどのようにして気品を身につければよいのであろうか。それは、さほど難しい問題ではない。
  • できるだけ、資金力の範囲内で品性を身につけようとすることである。品性の感じ方は、その人の生活歴によって違ってくるが、本人が自分よりも気品があると思えるものに出会えばそれでよい。より高い品性の発見と出合いは、それまでの人生からの飛躍を意味する。
  • 例えば高級ホテルのレストランでランチやアフターヌーン・ティを摂ることを考えてみよう。高いところでも10,000円~5,000円の範囲で納まる。一日のランチ代が500円の場合、20回自炊してランチ代を節約し、節約したお金を使って高級ホテルでランチを摂ればよいのである。
  • 余談だか、東京・大阪を問わず、リッツ・カールトンをお奨めしたい。私の熟知している24歳の青年は、大阪出張にさいして安いホテルに宿泊し、その浮いた費用を使ってリッツ・カールトンで食事を摂るのを常としている。このような生き方は、彼にとってやがて大きな無形資産となることは間違いない。
  • いきなり気品に満ちた人の傍らに立とうとしても無駄である。気品なき者は、まず金銭によってでも品性を磨かなければならない。そこで、何かが変わったことを認識できる。そして、気品に満ちた人の傍らに侍することである。数年も侍していれば、自然と気品が醸し出されるであろう。氏より育ちである。このような教えは『旧約聖書』の「箴言」にもある。
  • 大学教授は、できる限り気品に満ちた人と交際しなければならない。そのような人たちは、自らの生き方に確固たる方針が備わっている。しかも自信がある。人を傷つける必要がまったくないことから、頬笑みを絶やすことがない。このような教授等は学生に対してもよい影響を与える。
  • エレガンスのない教授等の行動はドアの閉めかたにも現れる。常に彼・彼女等は後ろ手で乱暴にドアを中途半端に閉め、他人の研究室の空調を勝手に操作して平然としている。そして歩き方にはエレガンスのかけらもない。
  • 若きエレガントで美しい助手たちを罵倒し、傷つける教授等は、彼らのエレガンス(人間評価の最高の視点)と学的能力が助手たちに比べて明らかに欠如していることを自覚しているからである。将来のライバルに対する恐れが罵倒行動に彼・彼女らを駆り立てるのである。
  • 嫉妬心はすさまじいエネルギーを生み出すが、これほどエネルギーのロスを伴うものはない。なぜ、自分は気品ある人たちから声をかけてもらえないのか。食事やコンサート、さらには芸術的イベント・能への招待がないのか。考えれば明らかであろう。気品が欠如しているからである。人は有名教授だからいって魅力をおぼえるのではない。まさに誠意とホスピタリティに包まれた品の高さが人間関係を決定するのである。実は、これらの誠意とホスピタリティが学問の品性を高めるのである。これを格調と表現する研究者もいる。
  • 研究意欲を高めるためには、分野にもよるかもしれないが、若き研究者にできることは、給料の大半をつぎ込んで週に一度は、高級ホテル(必ず、英国式アフタヌーン・ティーを供することができるカフェを備えている)や高級レストランで食事を取ることである。浩然の気を養うことばかりではなく、最高のホスピタリティーとは何かを自分の目で確かめることができる。一品一品がエレガントに調理されている。そして一皿の出し方にも気配りが見られる。器もよい。
  • 優れた研究者は、優れたホスピタリティを提供できると私は考えている。心の余裕は、より高い見地から人間と社会を見ることができる。蓄財をする心が生まれると研究は進まない。研究は生産であるが、同時に大いなる消費行動の上に成り立っている。つまり、余裕があれば、金を使うべきなのである。
  • 【余談だが、河合継之助は、幕末にあって遊郭で散財したと司馬遼太郎が小説『峠』の中で語っている。その中で、河合は人間の一生とは何かを悟ったのであろう。官軍を一手に引き受けて戦った執政河合のエネルギーはどこにあったのか。彼は、湯水のごとく小判を使うなかで、激しく自らの信念に従って忠実に生きることを身につけたのではないだろうか。】

私の研究姿勢

  • 正義と公正の実現に努める研究内容であること。
  • エレガントな研究者との交流を積極的に進めること。
  • 研究時間確保のため、大学内の策謀家とは一線を画すること。彼・彼女等は頻繁に他人の研究室を訪れ、研究の邪魔をし、策謀に引き込もうとするので注意すること。話の内容はほとんど同僚の誹謗・中傷であることが多い。彼・彼女らはどこに行っても相手にされないから訪問していることを自覚すること。
  • 常に最先端の知識を得ようとすること。
  • 有名になることを求めないこと。ただ、淡々と研究を進めること。
  • 海外とのリンクを忘れないこと。

研究目標

  • 人間と社会に関する思想の歴史的展開の精査を通して、現代におけるそれらの影響について分析すること。

現在の研究活動の内容

  • 私の研究活動は、世界史的事実の把握と同時に、Plato, Aristotle, Machivaelli, Bodin, Hobbes, Locke, Montesquieu, Hume, Edmund Burke, Rosseau, Hegel, Frederick Eden, Jeremy Bentham, Thomas Paine, Malthus, Carlyle, Cobbett, Henry Mayhew, Sidney & Beatrice Webb, Tawney, Beveridgeの著作に目を通すことを第一としている。先行研究の精査なしには自己の理論は成長しない。

powered by Quick Homepage Maker 4.07
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional